地域の繋がり

令和7年度 中央区子育て支援推進ネットワーク交流会を開催しました

令和7年9月19日(金曜日)に、中央区複合庁舎1階区民ホールにて、「こどもまんなか社会 こんなに変わった!?今の子育て状況」をテーマに、東保健センター臨床心理技術者の柏木 順氏を講師にお招きし、令和7年度中央区子育て支援推進ネットワーク交流会を開催しました。当日は中央区の子育て支援者46名にご参加いただきました。

第1部:現代の子育て状況と子育て支援の重要性

少子化、共働き家庭の増加、地域のつながりの希薄化といった社会状況を受け、「子育て支援」が重要なテーマとなっていることについて、柏木講師より講話がありました。特に、幼稚園教育要領および保育所保育指針において、幼稚園・保育所が機能・施設を開放し、専門性を生かして地域の子育て支援の拠点となることが求められている点が強調されました。

具体的な実践例として、アスク桑園保育園と認定こども園さゆり幼稚園の地域開放型子育て支援の取り組み(給食・おやつ試食会、マイほいくえんイベント、親子参加の地域開放事業、1歳児の一時預かり型プレ教室など)が紹介され、各園の園長より、参加親子の様子や園としての配慮点、地域の子育てを支援する思いが語られました。

また、子育て支援担当係長からは、中央区にある34か所の子育てサロンについて、写真スライドを交えながら紹介がありました。少子化による参加者数の減少という課題はあるものの、市外・道外からの転入者が多く、身近に頼れる人がいない保護者にとって、気軽に足を運べる地域の子育てサロンが「最も近い存在、なくてはならない心のよりどころ」であることが再確認されました。

第2部:グループワークと今後の方向性

地域ごとに分かれてのグループワークでは、各団体の活動内容が紹介され、講話の感想や、今後の連携方法について活発な意見交換が行われました。

最後に、今後の子育て世帯への地域支援の方向性を表す漢字一文字とその理由を発表しました。各グループからは「集」「温」「届」「輪」「繋」「結」の6文字が発表され、柏木講師より「温かい目で親子を見守り、各団体が親子にとってほっとできる場所になってほしい」との総評をいただきました。

 

今後も、保護者のニーズが変化する中で、幼稚園、保育園、認定こども園、児童会館、児童発達支援事業所、プレーパーク、NPO法人、地域の子育てサロンがそれぞれの強みを生かし、手を取り合い、社会全体で子育てを支援することで「こどもまんなか社会」を実現していくことを確認し、閉会しました。

参加者からは、「幼稚園、保育園の取り組みを初めて聞いた。地域の親子に伝えていきたい」「自園の状況からは取り組む難しさもあるが、参考にしたい」といった感想が聞かれ、本交流会が子育て支援者間の連携強化と情報共有の貴重な機会となったことが伺えました。

 

この記事に関するお問い合わせ先

札幌市中央区保健福祉部健康・子ども課子育て支援担当係
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更新日:2025年10月07日