ヒト白血病ウイルス-1型(HTLV-1)抗体検査
ヒト白血病ウイルス-1型(HTLV-1)は、成人T細胞白血病(ATL)などの病気をおこす可能性のあるウイルスです。妊婦さんがこのウイルスを持っていると、赤ちゃんに感染する可能性があります。妊婦さんに感染がある場合でも授乳方法を工夫することによって赤ちゃんが感染する可能性を低くできることか ら、札幌市では、ウイルスの有無を調べる血液検査費用を助成しています。
ヒト白血病ウイルス-1型(HTLV-1)について
※本項目は、厚生労働省からの情報を基に作成したものです。
ヒト白血病ウイルス-1型(HTLV-1)の母子感染について(厚生労働省ホームページ)へのリンク
HTLV-1とは?
成人T細胞白血病(ATL)等をおこすウイルスの名前です。ただし、ATL等を発症するのは感染者のごく一部であり、またすぐに発症するわけではありません。
HTLV-1キャリアとはどういうことですか?
ウイルスは持っているが発病していない人のことを「キャリア」と呼んでいます。お母さんがHTLV-1キャリアであると授乳等によって赤ちゃんにHTLV-1が感染する可能性があります。
HTLV-1キャリアからの発病率は?
感染からおおむね40年以上(平均55年)を過ぎたHTLV-1キャリアから年間およそ1,000人に1人の割合で発病しているといわれています。タバコを吸っている人が肺癌になるのと同じくらいの確率です。
HTLV-1はどのようにして感染するの?
HTLV-1の感染経路は、主にウイルスを持った母から子への母子感染であり、性行為による感染(多くは男性から女性への感染)もあることが知られています。
母から子への感染はどのようにしておこるの?
HTLV-1の母子感染のほとんどが母乳による感染です。
母乳による子への感染を防ぐためにはどのような方法がありますか?
母乳による感染を防ぐためには、人工栄養にする方法が最も確実な方法です。次善の策として、3か月までの短期間の授乳もしくは、凍結母乳を与える方法があります。
HTLV-1はどうして母乳から感染するのですか?
授乳によって、母乳中の感染リンパ球が長期間に渉り赤ちゃんの体内に入ると、赤ちゃんに感染すると考えられています。
3か月の授乳なら大丈夫ですか?
この期間の授乳であっても感染が全く起こらないとは言いきれませんが、人工栄養と短期授乳との間に母子感染の確立に差はない、という報告があります。ただし、それ以上長期間になると感染率が高くなります。
赤ちゃんに感染したかはどうやってわかりますか?
3歳過ぎの抗体検査でほぼわかります。
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更新日:2024年04月01日