リステリア

 リステリア(リステリア・モノサイトゲネス)は、河川水や動物の腸管内など環境中に広く分布する細菌です。
 リステリアによる食中毒の発生は比較的まれですが、欧米では、ナチュラルチーズ、生ハム、スモークサーモン等を原因とした集団食中毒が発生しています。
 

主な症状

けん怠感、弱い発熱を伴うインフルエンザ様症状
発症するまでの時間:24時間~数週間


妊娠中の方や新生児、乳幼児、高齢者、基礎疾患を持つ方は感染を起こしやすく、感染すると髄膜炎や敗血症、流産を起こすことがあります。
 

リステリアの特徴

他の一般的な食中毒菌と同様に加熱により死滅しますが、4℃以下の低温や、12%食塩濃度下でも増殖できる点が特徴で、冷蔵保存されている食品や、塩漬けされている食品でも、リステリアが増殖し、食中毒の原因になるおそれがあります。
健康な成人では非常に多くのリステリアを摂取しなければ発症しないため、賞味期限や保存方法を守っていれば、食中毒が発生するほどの菌数にはなりません。
 

気をつけた方がよい食品

冷蔵庫に長期間保存され、加熱せずにそのまま食べられる食品は、原因となりえますので注意が必要です。
 

主な原因食品の例

生ハムなどの食肉加工品

未殺菌乳、ナチュラルチーズなどの乳製品(加熱をせずに製造されるもの)

スモークサーモンなどの魚介類加工品
 

家庭での予防対策

期限内に食べきるようにし、開封後は期限に関わらず速やかに消費しましょう。
冷蔵庫を過信せず、保存する場合は冷凍庫やチルド室を活用しましょう。
食べる前に十分加熱しましょう。
 

 

 

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札幌市保健所食の安全推進課

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更新日:2021年09月17日