エキノコックス症

 エキノコックス症とは、エキノコックスと呼ばれる寄生虫の卵が、ヒトの口から体内に入り、幼虫となって肝臓などに寄生し、肝機能障害などを起こす病気です。
 エキノコックスの幼虫の発育は非常に遅く、自覚症状があらわれるまで数年から10数年かかるといわれています。
 現在では、血液検査などで早期に発見でき、手術によって治すことができます。
 

感染経路について

ヒトの体内にエキノコックスの卵が入るのは、エキノコックスが寄生したキツネやそのふんに直接さわるなどの場合が考えられます。
また、キツネのふんで汚染された野菜や山菜を生で食べたり、沢水・わき水を飲んだりした場合が考えられます。
ヒトからヒトに感染することはありません。
 

症状について

感染しても、すぐには自覚症状が現れず、数年から10数年の後に症状が現れます。
上腹部の不快感や膨満感が出現し、しだいに肝機能障害に伴うだるさや黄疸等の症状が現れます。
放っておくと肺や脳に病巣が転移したり、命にかかわることもあります。
 

予防方法について

近年、市内の公園や住宅街でもキツネを見かけるようになっていますので、外出から帰ったときはよく手を洗うようにしましょう。また、衣服や靴についた泥もよく落としましょう。
お子さんが、公園などに落ちているキツネの糞などを誤って口にしてしまわないよう、目を配りましょう。
キツネにえさを与えないこと、また、キツネのえさになる残飯などはきちんと処理し放置しないようにしましょう。
かわいいからといってキツネを餌づけしたり、呼び寄せたりして手を触れることのないようにしましょう。
野山の果実や山菜などを口にする場合、流水でよく洗い、十分熱を加えて食べるようにしましょう。
沢水、わき水などの生水を飲まないようにしましょう。
 

問合せ先

エキノコックス症及び検診に関するお問い合わせ先及び、キツネなどの媒介動物に関するお問い合わ
せ先は、以下のリンク先をご参照ください。

 

リンク: エキノコックス症(札幌市HP)
 

 

更新日:2021年09月17日